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対応状況(要望書(下十二町:十二町潟水郷公園・休憩所に「掲示板」設置について))

要望の概要と対応状況 対応履歴
件名
十二町潟水郷公園・休憩所に「掲示板」設置について
要望概要
 つきましては、十二町潟水郷公園に関する提案です
この水郷公園は下十二町地区にとっては中庭のような身近な存在です。今後、地元で水郷公園の潜在能力を引き出し、有効活用していくことが求められていると認識しています。
 そこでこのたびは、水郷公園内の十三谷農業研修館よ子の休憩所内に、「掲示板」の設置を要望いたします。掲示板を拠点に公園の利活用を促し、“下十二町らしい地域づくり”を進めるのが狙いです。つまり、十二町潟と水郷公園のブランディングを図りながら、地元にシビックプライドを醸成、交流人口の増加につなげる計画です。そしてこの計画は、既存の施設を使うことから、SDGsの限りある資源の有効利用とも整合性がとれています。

  掲示板設置の要望 
 「十三谷農業研修館」(十二町177-1)に付属する「休憩所」内部に「掲示板」の設置許可と、休憩所内の自動販売機1台の設置場所の変更の2点を要望いたします。

  掲示板の概要
★形態
 新たに設置する「掲示板」は、休憩所内の正面、壁面全体を使います。広さは横5m×縦1.8m。掲示板そのものは、壁面にコンパネを張り、そこに貼り紙をする簡素なものにします。

★利用方法
 掲示板は、原則、公園を利用する人はだれでも「掲示(情報発信)したり、見ることができる」ものにし、なるべく自由に使える案内板、壁新聞をめざします。実際に水郷公園を利用しているのは、下十二町の住民だけではなく、上十二町や朝日丘、さらに万葉集のファンも全国からもやってきます。

★運営方法
 掲示板の扱いは、一般に野菜や果物などの生鮮食品売り場と同じです。賞味期限が過ぎると外して別の情報を貼るなど、掲示のサイクルを重視します。八百屋や魚屋の店頭のような感覚で新鮮さの維持・管理を行いますが、これを担当するのは下十二町の自治会です。また、掲示板の管理・運営には、できるだけ手間暇をかけないようにします。

  掲示板設置の背景

★既存施設の有効活用
 水郷公園を訪れる人はさまざまです。散歩、健康ウォーキング、憩いのひとときを求めて、親子連れ、夫婦連れ、トイレ休憩、万葉集のファン・・・、「さまざまなところから、さまざまな人が、さまざまな目的で」この水郷公園にやってきます。そしてまた、下十二町地区にとっては、この水郷公園が唯一貴重な「憩いの場」、「交流の場」、つまり地域活動のよりどころになっています。
 このような水郷公園の玄関口にあるのが十三谷農業研修館横の休憩所です。現在は自販機が1台、床の間の置物のように正面に寂しく置かれているのみです。休憩所の利用者の多くは、飲み物を求めて出入りする人に限られ、建物があまり有効に生かされているようにみえません。
 そこで、休憩所内に掲示板を設け、公園を訪れる人に対して情報発信と交流促進を促す場として、有効に使っていきたいと考えています。

  3つの情報発信と交流促進
★実用的な情報
 掲示板に貼り出す情報は、人に迷惑をかけない内容であれば、原則なんでも紹介していきます。その内容は主に3つにわけることができます。
 一つは、地域住民に役立つ実用的な情報です。「犬が生まれたので誰かもらって頂けませんか」、「○×△イベントに参加しませんか」、「不用品を無料で引き取ってもらえませんか」、あるいは、各地のマルシェやフリーマーケット情報といった、生活に密着した内容です。また、自治会や行政からの連絡事項、ポスター・回覧チラシ類、「ひみ広報」でも地元に役立つ内容を掲示していきます。新鮮で役立つ情報を提供し、気分転換やウォーキングなで水郷公園を訪れる人が、必ずたちよりたくなるような、そんな公園のスポットにしたいと考えています。

★水郷公園の情報発信
 二つ目は、十二町潟と水郷公園の情報発信です。これは潟や公園を地域資源と捉えてブランディングを図るもので、市外からの来場者を増やすために欠かせないものです。具体的には、オニバス、野鳥観察、水生植物、十二町潟の風景など、四季折々の情報を発信していきます。「一度は行ってみたい、また行ってみたい」といった水郷公園をイメージしています。ネットなどの展開と併せて進めます。

★全国万葉ゆかりの地との交流
 三つ目は、「布施の湖」の十二町潟の特色を生かし、全国の万葉ゆかりの地を対象にした交流計画です。休憩案内所の掲示板に、全国の万葉集ゆかりの地で作ったポスターや、案内のチラシ類を適宜貼って紹介するものです。
 つまり、掲示板に市街との交流機能をもたせます。同時にまた、氷見市でも「布施の湖」のポスターとチラシを製作し、交流先の施設に張り出して紹介してもらうネットワーク化を図ります。十二町潟や水郷公園、氷見市のPRにつなげるもので、さしあたり「全国万葉故知サミット」参加11自治体がその交流先の候補になります。
 例えば一例あげると、「奈良県立万葉文化館(明日香村)」のロビーのいちばん目立つ場所に「布施の湖」のポスターを貼ってもらい、管内にチラシも置いてもらいます。当然、先方のポスターも公園の休憩所に貼ることになり、いわば物々交換です。奈良の明日香村の施設は、沖縄から北海道まで小穴万葉集のファンなら一度は訪れるその道の聖地です。全国から同館にやってきた入館者たちは、ロビーに貼られた布施の湖のポスターに目がとまります。「布施の湖?」、ああ大伴家持ゆかりの湖沼か、「場所はどこ?」、富山県の氷見市?、富山なら立山アルペンルートか金沢、白川郷、高山にでも行ったときに氷見にも寄ってみるか・・・とんとん拍子に十二町潟の水郷公園にも足を運んでもらえることになります。万葉集のファンの習性として、努力をいとわないマニアックな方が多いとの定説です。よって氷見市には魅力的な「布施の湖」のポスターとチラシを作って頂くことを要望します。

 掲示板の力+十二町潟水郷公園

★シビックプライドの醸成
 芝生には「人をボールと遊ばせる力がある」と言われるように、掲示板にもまた情報伝達という本来の機能以外に、さまざまな働きがあります。そのなかでもこの掲示板に期待するのは、下十二町としての「アイデンティティ(自分の価値を他社に認められること)」の構築による「シビックプライド」の醸成です

 シビックプライドは「都市に対する市民の誇り」だとされます。下十二町の住民が、地元に対して心から誇りが持てるような場、シビックプライドをはぐくむ場として、十二町潟水郷公園と休憩所の掲示板を機能させていく考えです。
 実際に「地元を愛し、その地域をよりよくしていこう」というシビックプライドの下敷きがあってこそ、はじめて地域の活性化、地域づくりにつながるものです
従って、地域社会にあっては大切な基礎的な資源といえるものです。

★「来場者ボード」で気づきを
 観光施設や文化施設にはよく、その施設の印象や乾燥を自由に書き留める「来場者ノート」が置かれていたりします。シビックプライドを育む方法として、この来場所ノートを応用します。
 水郷公園ではノートに書くものではなく「感想ボード」として、掲示板を使ってそれを展開します。公園に訪れる利用者に、この公園や十二町潟の感想や意見をメモ用紙に書いてもらい、それを掲示板に貼り出します。そして地元の住民にも広く見てもらえるようにします。十二町潟や水郷公園についての声が聞ける場です。

  水郷公園を客観的に見直す
 自分では自分の本当の姿が見られないように、地元の住民は地元のことを客観的に理解するのが予想外に難しいものです。他人の目から十二町潟や水郷公園を見尾てもらうことで、ひいては下十二町地区の姿が見えてくるような仕掛けを掲示板の「感想ボード」にもたせます。外から見て感じる水郷公園と、地元の人が思っている水郷公園とのあいだには、おそらく相違があると思われます。それを正しく認識することから、次から次へのステップが可能になると思います。
 これまで、このような外から水郷公園についての意見や感想を聞く機会、つまり「気付き」の場が下十二町地区にはありませんでした。それが掲示板によって可能になります。交流には、言葉による直接の交流もあれば、SNSといったものもあります。そしてまた掲示板を介した交流もあります。これによって地元住民にも公園への関心や利用が一層増え、水郷公園、ひいては地域にシビックプライドが育ちます。

  水郷公園を中心とした下十二町の地域づくり
 水郷公園の玄関口にある下十二町では、この公園を中心とした地域づくり、街づくりがもっとも道理にかなっていると思います。“掲示板を備えた公園の休憩所”から新しい“下十二町物語”が始まることを希望します。
担当課
都市計画課
対応状況
要望受付
R05/04/10    地域振興課
要望を受け付けました。

要望詳細
受付年度 R05年度
枝番 R05-005-001
提出者名 下十二町自治会長
提出書類 十二町潟水郷公園・休憩所に「掲示板」設置について (PDF形式 : 448KB)
主担当 都市計画課